Complete text -- "ハッピードッグになるために【すべては人間ファーストで】"

09 January

ハッピードッグになるために【すべては人間ファーストで】

そろそろパピーとの生活にも少しリズムが出てきたでしょうか?
それとも疲労困憊?

ここで、ちょっと早いかもしれませんが、今のうちに行っておくと将来にぐーんと差が出る、日常生活のポイントをお伝えしておきましょう。毎日の暮らしの中でちょっと気をつけることで、犬も人もずっと仲良く、よりハッピーに暮らせると思います。
今のうちにお互いにとって「当たり前」のこととして習慣づけておきましょう。
きっと後で「あのとき実行しておいて良かった!」と思う日が来ますよ。
続きは下の英文をクリック↓


【すべては人間ファーストで】

犬の社会はタテ社会。家族という群れの中で犬なりに序列をつけて、「上」の立場のメンバーにしか従わないといわれます。そのため、「毅然としたリーダーとしてふるまわなくては!」などと考える人もいるようですが、軍隊じゃあるまいし、それでは犬も人も窮屈だし、むしろそのために間違った接し方をして、犬を追いつめてしまいかねません。

ご家族は犬にとって「いつでも守ってくれる、やさしい保護者」でいてほしいのです。

保護者であるということは、常に犬が安心して頼れる存在であるということ。
それを日々の生活の中で、パピーに伝えてあげてほしいのです。
そのためのポイントになるのが「レディファースト」ならぬ「人間ファースト」
食事でも散歩でも、決定を下し、誘導するのは保護者の役割、ということです。

●食事は人間が先

犬のごはんタイムは、必ず、人間の食事が終わってから。どうしても忙しくて一度にすませてしまいたい場合は、一口でも人間が先に食べ始めてから、犬に食事を与えます。

今はまだ、1日3〜4回くらいに分けての食事でしょうから、家族の食事時間とはズレが大きいでしょう。が、やがて1日2回(朝・晩)に減らしてゆくことになります。(もちろん何回でも良いのですが、一般的には1日2回。1回でも良いという訓練士さんもいますが、お腹がすいてイライラしたテリアはろくなことをしないと思います・・・笑)

●ドアの出入りも人間が先

玄関でも門でも、家の外に出る時は、必ず「人が先」。
まだ「マッテ」のレッスンはしていませんが、できるようになったら、ドアの手前で犬に「マッテ」をさせて、自分が先に出るようにしましょう(この時、犬と反対の足から出るとより効果的といいます)。
これによって、犬はテリトリーを認識するようになるといわれますし、何より、外に出るとき「矢面に立つ」のは、保護者でなくてはいけません。

●犬を人より上に置かない

文字通り、物理的に、犬を人より高い位置に置かない、乗せない。「犬が人を見下ろすような位置関係にならない」ということです。
たとえば・・・
×お腹の上に犬を乗せる。
×人は床の上に寝そべっていて、犬はソファの上。

というような状態にならないようにご注意を。
お昼寝の時など、犬と添い寝して「腕枕」するくらいは良いのですが、身体の上に乗せるのは、避けてください。

また、抱っこする場合にも、これは同様。
抱き上げることには「ワタシはキミを持ち上げられるくらい頼もしいんだよ」と、こちらの「力」を見せる意味もあります。
なので、ぜひ守っていただきたいのは、決してイラストの様に「肩から上に犬が乗るような抱き方をしない」ということ↓
間違った抱っこ
これだと、犬が人の上に乗っていることになってしまうのです。


【時間割は決めない】

●食事・散歩の時間をずらす

「食事も散歩も、毎日規則正しくするのが犬のため」と思い込んでいる人、まだまだたくさんいるかもしれません。
が、食事や散歩の時刻は、決めないでください。
というのも・・・・
犬は時間感覚にとても優れていますが、とりわけ自分にとって楽しい時間はすぐに、また、じつに正確に覚えてしまいます。
そして、毎日その時刻をワクワクと、はたまたジリジリと待つ。ちょっと遅れると「ヒンヒン、クンクン」と不安になってくる。ましてや何かの都合で30分も1時間も遅れた時、大きなストレスになってしまうのです。
また、ペットホテルに預けた時、動物病院に入院したときなど、普段通りの時間に食事や散歩ができない場面も多々あります。そんな、ただでさえ不安になりがちな状況で、愛犬がどれほどのストレスを感じるかは想像に難くありませんよね。

食事・散歩の時刻は、ぜひパピーのうちに1時間前後の幅でずらしてあげてください。散歩も天候の悪い日、家族のスケジュールが合わない日などは、パスしたってかまいません。
そうすることで、犬も「こんな日もあるさ」くらいに受け止められ、よりリラックスして暮らせるようになるのです。


【犬に訓練されない】

犬は人間を教育するのがとても上手です。常に「良い飼い主を育てるトレーニングメソッド」を研究しているのではと思うくらい!
たとえば、「おやつちょうだい!」「遊んでよ〜!」と、最初はかわいらしく手をひっかいたり、ひざにアゴを乗せてきたり。次第にクンクン、ワンワンなき始め、しまいには、まるでご近所に「虐待しているのでは?」と疑われそうなほどの悲鳴をあげてみせたり・・・。

そんな時、そのまま犬の要求に応えていると、「指示を出すのは犬・言うことを聞くのは人間」という、逆転した関係になってしまいます。
犬を保護者として暮らすなんて、人間社会では不可能ですよね?
仮にできたとしても、犬も人も決して幸福とは言えないと思います。

とはいえ、おねだりしている犬に対して、「ダメ!」「うるさい!」と叱るのは犬を混乱させるだけですし、犬にとって「なにがしかの反応をGETできた」という報酬になりかねません。
「いっさい無視すべし」という考え方もありますが、せっかく犬の方からコミュニケーションをとってきたのだから、いつも冷たく無視をするのもかわいそうですよね。
もちろん、相手をできない時は無視が正解なのですが、テキもこちらがヒマそうな時をちゃんと観察しています。
時間がある時は、ぜひ、こんな方法をとってみてください。

1.犬が何かを要求してきたら・・・
2.すかさず「オスワリ」「フセ」などの指示を出す。
  (これは犬が「確実にできること」でなければいけません)
3.犬が指示に従ったら、よーくほめて、要求をきいてあげましょう。

こうすることで、たとえば遊んであげることが、「犬の要求に従った」のではなく、「オスワリができたごほうび」に変わるのです。
すでにオスワリしていたら、フセ、マッテなど、違う指示を出してくださいね。

ちなみに、叱っておきながら根負けして要求に応えたり、しばらく無視をしたあげく「あ〜、もうしょうがないなぁ・・・」と要求に応えてしまうことは、間違ったメッセージを犬に伝えてしまいます。
「がんばって泣き叫び続ければ、願いは必ず叶うんだ」とね!
16:33:00 | sachiko | |
Comments

ガラ夫人 wrote:

規則正しい、は逆効果なのですね。
検診で成長具合は問題なしと言われたのですが、食事にあまり反応しません。
前は支度の音がするだけで待ちきれない様子だったのに、いまは知らん顔、食べない時も
あります。食べない時は15分くらいでお皿を
下げるようにしているので、毎食半分くらいしか食べない勘定です。お腹の足しになるほどおやつを上げている訳でもないし。心配なので赤ちゃんミルクを1日1回上げています。赤坂の先生はあまり心配しなくても…とのことですが、気がかり。
02/03/08 16:44:11

sachiko wrote:

ゴハンを残すですと? 成長期のテリアが?
そ、それはちょっと心配になりますね〜。
でも、お医者様がそうおっしゃっているのなら、しばらくは様子見ですね。
ウンチはちゃんと出ていますか?
万が一、ウンチの出が悪いようなら、誤飲誤食で何かがお腹に詰まっちゃっている心配もないとは言えない気がします。

もしくは、食事の量が多すぎ?
・・なーんてことは、ないですよね、ccとグラムを間違えたうちの母じゃあるまいし(笑)。

ただ、確かに食が細い子っているらしいんです。
なーんの異常もないのに。
まずは、順調に発育していて、元気なら、他に異常がないか注意しつつ、少し様子を見て、あまりに心配ならまた病院に見てもらっても良いと思います。
心配性の飼い主と思われても、安心できる方が良いですものね。
02/04/08 01:42:33
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