Complete text -- "キャリーバッグに搭乗していただくには"

28 January

キャリーバッグに搭乗していただくには

ちょっとドタバタしていた間に、やっぱりというか、当然発生するであろうお悩みが出てきましたね、礼音ちゃん
フォローが遅れてすみません。

【キャリーバッグ収監のキモ】
さて、まずは、キャリーバッグに入ってくれない件から参りましょう。

おやつやおもちゃを使っても、こちらの下心を読んでか
近づかない。結構用心深く頑固!頭をつっこむところまでがやっと。


なるほどなるほど。さすがは女の子ですね。
そうは簡単にだまされないぞ、と。

でもね、「だます」わけではないんです。
というか、「下心」があって「だます」つもりでいると、しかもこちらが焦っていたりすると、もうどうしたって態度に出てしまいます。
すると礼音ちゃんとしては「なんか、怪し〜い」と・・・(笑)。

こちらの態度としては、「『キャリーバッグに入るのは決して恐ろしいことでもイヤなことでもない』ことをわかってもらう」ために練習するのだということを頭に入れ置いてください。同時に「だから後ろめたさを感じる必要はぜんぜんない」ということも!
そして、「なんかイヤかも・・・・」という礼音ちゃんの警戒心を認めてあげて、少〜しずつそれを解いていってあげるつもりで練習してみてくださいね。

ポイント:おやつやおもちゃは、バッグのイメージアップのために使う
それには、まず、いきなり詰め込もうとしないこと。

続きは下の英文をクリック↓
頭を突っ込むところまではできるのですから、おやつやおもちゃが効果を奏しているということですよね?
しかし、おやつやおもちゃを単なる「釣り餌」として使っていたのでは、賢い礼音ちゃんに信用してもらうことはできません。

おやつやおもちゃは、まず、「キャリーバッグってそんなにイヤじゃないかも?」と、印象をあらためてもらうために使いましょう。

〈ステップ1〉キャリーバッグの存在に慣れる

日常的に、キャリーバッグを見えるところに置いておき、礼音ちゃんがその存在に慣れるようにしてみましょう。
そして、キャリーバッグのそばで遊んだり、おやつをあげるようにしてください。
警戒してそばに寄らないようなら、少し離れた場所から始めます。
まだこの段階では、中に入れる練習はしません。

食事はハウスの中でしていますか?
ハウスが好きで、中でくつろいで過ごせるようなら、そろそろ外で食事をしてもいいかもしれません。
そして、食事の時、キャリーバッグをそばに置いておくのも1つの方法です。これも、意識して警戒するようなら、最初は気にならない距離まで離して置きます。

最初から警戒せずに、むしろ興味津々でかぎまわるようなら、次のステップに進んでみましょう。


〈ステップ2〉キャリーバッグに良いイメージを持ってもらう

パピーの警戒心が薄れて、「キャリーバッグは悪いモノじゃないかも」くらいのイメージになったら、次は、そのイメージを「良いモノ」にアップします。
このステップになったら、もうバッグは出しっぱなしにせず、練習の時だけ出してくるようにします。

1)まず、床に置いたキャリーバッグに小さなおやつ(クッキーやジャーキーのかけら、フードの粒など小さいものをいくつも)を入れて、パピーに自由に食べさせます。
この時、おやつをバッグの一カ所ではなく、できるだけ底のすみの方にいくつも点在させて置いてみてください。
★しつけ教室では、ここで使うおやつは「長時間ガジガジ噛める固くて大きめのもの」と教わりましたが、ダリの場合、1コだとうまく誘導しにくく、また、おやつだけ取って逃げてしまうこともあったので、「小粒を数多く」の作戦にしてみました。
★ここで大きめのおやつを使う場合は、リードをつけて「取って逃げる」ことのできないようにした上で、バッグから出るときはおやつを取り上げるようにしてください。「おやつを食べられるのはバッグの中だけ」という条件にすることが大切です。

2)パピーは大喜びで宝探しをするでしょうが、この間、パピーの身体にもキャリーバッグにもいっさい触りません。
そして、パピーの身体全体がバッグの中に入ったら、よーくほめて。

3)短時間で外に出します。外に出す時にはおやつで誘導しないこと。また、バッグから出た後はおやつをあげないようにしてください。

4)慣れてきたら、体全体がバッグに収まったときだけ、追加でおやつを入れてあげるのも良いと思います。

★なかなか体全体がバッグの中に収まらないときは、パピーが夢中でバッグの中を探しまわっている最中に、おやつを持った手をバッグの奥深くに突っ込んで、誘導してみてください。
★こちらの「手」を警戒する場合は、バッグの底まで手を入れず、脇から追加のおやつを落し入れるところから始めます。


〈ステップ3〉キャリーバッグを価値あるものにする

キャリーバッグのイメージが「イヤなもの」から「良いモノ」に変わってきたら、次はいよいよ「価値あるモノ」に。敏腕広告プロデューサー顔負けの(?)イメージアップ作戦です。
★この作戦は体全体がバッグの中に入るようになってから始めた方が良いと思います。

1)「キャリーバッグの中にはおいしいものがある」とパピーが認識したら、今度は、バッグの中におやつを入れて、その前で「オスワリ」をさせます。「オスワリ」ができたら「オッケー」と解除して、バッグに入っておやつを食べることを許可します。

2)この段階で、おやつは細かいものと大きめのもの、両方入れてみても良いと思います。

3)よりバッグの価値を高めるために、パピーがまだ中でバッグの底をフンフンかぎ回っているうちに、外へ出し(抱っこでも、バッグを傾けても)、大きめのおやつもバッグを取り上げてしまいましょう。

3)さぁ、もうすっかりパピーにとって、キャリーバッグは「オスワリしないと入れないレアなもの」になりましたよね? では、次に・・・・


〈ステップ4〉キャリーバッグのフタをしめる

すっかり「バッグの中に入る」ことに慣れたら、いよいよフタを閉めます。

1)バッグの中でおやつを食べている間に、ちょっとだけ・・・最初は数センチくらいでもOK・・・ファスナーを閉めて、またすぐに戻します。この間、よーくほめながら。

2)警戒して飛び出そうとするようなら、反対の手で追加のおやつを底に入れますが、この時のおやつは、長くガジガジ噛んでいられるような、ちょっと固めで大きめのものが良いでしょう。それでも、おやつをくわえて飛び出そうとする場合などは、おやつを離さずに、底に置いたままガジガジさせて、うまく身体が中に収まったままにするよう工夫してみてください。

3)ファスナーを閉める長さをだんだんと長くしてゆきます。手を入れにくくなったら、ファスナーの隙間から小粒のおやつをどんどん落としてゆきましょう。
「ファスナーが閉まっている間」をパピーにとって「いちばんオイシイ時間」にすることがポイントです。

4)全部閉められたら、隙間からさらに追加のおやつを投入。できれば、とっておきの大好きなおやつが良いですね。最初は短時間ですぐにファスナーを開けるようにして、だんだんと時間を伸ばしてゆきます。

5)フタを全部閉めて、ちょっと持ち上げたりしてみます。これもだんだんと時間を長くして。


〈ステップ5〉キャリーバッグから飛び出さない練習

これは、「マッテ」を習得してからのことになりますが、出先などでフタを開けた時、飛び出してしまっては非常に危険です。
ファスナーを開くと同時に「マッテ」をかけて、「OK」と解除して初めて外に出るよう習慣づけます。


〈注意!〉
「首だけちょこんと出す」のは、見た目にかわいいかもしれませんが、最初はそのまま飛び出してしまいかねないので、お出かけの際は「フタは全閉め」で。
最初はそんな余裕はないかもしれませんが、キャリーバッグに付いている「飛び出し防止金具」はぜひ利用しましょう。
中で絡んで首が絞まる恐れがあるので、リードを付けて中に入れたままフタを閉めるのは危険です。ただし、飛び出し防止金具がうまく使えない時は、私は、リードを付けて中に入れ、フタの隙間からリードの先を出して持ち手に結ぶようにしています。
理想的には、「バッグの中ではリードを外して飛び出し防止金具/出る時にリードに付け替える」のが良いのですが・・・・。「付け替える」瞬間、道路などに飛び出さないようくれぐれもご注意を!



01:05:16 | sachiko | |
Comments

ガラ夫人 wrote:

カンが鋭いというかこちらの下心を読みとる
というか、なかなか警戒心がとれません。
バックの構造にも問題あるよいうなので
一時休止です。車に載せているソフトタイプの
バリケンみたいなのには(お尻を押してですが)おとなしく入ってくれるようになりました。
02/03/08 16:31:19

sachiko wrote:

バッグの構造・・・たしかにあります。
お写真拝見すると、ダリが使っているものに良く似ていますね。
天ジッパーで開閉するトートタイプですよね。
これ、すごく入れるの難しいんです。
でも、ダリでさえ入れるようになったのだから、気長にやれば大丈夫。
でも、お互いのストレス軽減のためには、ドーム型で側面を開閉するタイプのものがラクだと思います。

バリケンタイプのクレートに入れるのは、立派ですよ!
バッグよりは入りやすいとはいえ、あれも嫌がる子が少なくありませんから。

クレートに入れる前に、奥の方にこっそりおやつを置いておいてあげると、礼音ちゃんにとってうれしいサプライズになります。
普段からお部屋の中に置いておいて、さり気なくおやつを入れておくのも良いと思います。
遊んでいる最中にふと中に首を突っ込んでみたら、「あれ?やったー!!」となるように。
02/04/08 01:48:47
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