Complete text -- "これから犬を迎えるアナタへ〜X-Dayへの道のり【インテリア編2】"

05 December

これから犬を迎えるアナタへ〜X-Dayへの道のり【インテリア編2】

犬と暮らすということは、日々の生活・・・時間と空間を犬とシェアするということでもあります。
なので、おのずと今までとは室内空間も変わってくる。
そこで暮らすメンバー構成が変わるわけですからね。
とりわけ、子犬が育ってある程度の年齢になるまでは、お宅の「おしゃれなインテリア」が多少そこなわれることになるでしょう。
が、しかし、しばらくの間、どうか、なにとぞ、そこはあきらめてください。


というわけで、まずはこちらの室内図から↓
図1:子犬仕様の室内
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(欠陥住宅さながらにヨレヨレの図ですが、あくまでひとつの例としてご参照ください)。



1.子犬のスペースを確保する

子犬が寝る場所、遊ぶ場所、そして大切なトイレの場所は、子犬がわが家に着地した瞬間から必要になります。
必ず、前もって準備しておくことを、強くオススメいたします。


【ハウス】室内図A
いわば犬の寝室兼プライベートルームになります。
子犬が家に到着したら、まずこのハウスに入居していただかなくてはなりません。
ここで安心してくつろげるかどうかが、犬にとっても家族にとっても、その後の生活を大きく左右します。

いろいろなタイプがありますが、必ず「扉と屋根付き」のものを選びましょう。

ワイヤー製のケージ
わが家のダリは、これをメインのベッドルームとして使っています。
ある程度中で動き回れる空間があること、夏は風通しが良いことなどが利点です。
中にはタオルなどを敷いて、寝心地よくしてあげましょう(ただし、最初はオネショ対策としてペットシーツを敷くこともあります)。
わが家では、中で落ち着けるように、また、冬場は防寒のためにも、上から布をかけて使っています。

定番は、ダリとお揃いのこちら↓
ペットケージ
ペットケージ
ワイアーフォックスのレノンちゃんの場合は、こちらの「中」サイズが良いと思います。

家具らしさを意識した、木製タイプもあります↓
木製サークル
木製サークル
※注:これには必ず屋根を付けて使用しましょう!

デザイン性にこだわるなら鉄筋ならぬ鉄板ハウスも・・!?
BOW HOUSE
BOWHOUSE
(住み心地はどうなんでしょうね・・・というより、いかんせんお値段がスゴッッ!!)


クレート
「クレート」というのは、一般に硬質プラスティック製のボックス型キャリーケースのことをいいます。
本来は、移動用のものですが、これをハウスとして推奨するトレーナーさんも少なくありません。

もちろん、旅行には大活躍。とくにドライブ時には、万一の時の犬の安全のためにも、クレートに入れることが推奨されています。普段からクレートでくつろいで過ごせるようになっていれば、旅先でも余計なストレスを感じずに安眠できます。飛行機にも乗せられます。
(ちなみにわが家では、ドライブ、旅行の他、家での「セカンドハウス」として、適宜、メインのハウスとは別の場所で昼寝用などに使っています)。

ただし、後述のように、本来、犬にとって、狭い場所にもぐり込むことは安心感を与えるとはいわれるものの、やはり狭さが気になるといえば気になりますし、子犬が家に来てしばらくは食事もハウスの中でさせるので、ケージの方が良いという考え方もあります。
わが家では、たまたま先代の犬のワイヤーケージが残っていたので、それを使っているわけですが、それはそれで何の問題もありませんし、クレート、ケージともにお気に入りの場所になっています。

メインのハウスにするかどうかは別としても、ぜひ1つは用意しておくことをオススメします。

サイズは、一般に「犬が立ち上がって楽に方向転換できる広さ」が必要とされています。
とくにメインのハウスとして使う場合は、ゆとりのある大きさが良いと思います。

代表的なクレート
ペットボイジャー
ペットボイジャー
※こちらのお店の下記のページは、いずれクレートに入る練習をする時にも参考になるかもしれません。
はじめてみよう!クレートトレーニング
クレートトレーニング日記

こちらも定番
バリケンウルトラファッション
余談ですが・・・「バリケン」はクレートの代名詞として、昔から知られています。
ちょっと高いですね・・・。

ケンネルキャブ
↑個人的には、こうしたごくスタンダードでリーズナブルなもので充分だと思います。


*** なぜ、屋根付きか ***

遠い昔、犬の祖先は岩穴で暮らしていたといわれます。そのため、人間にはきゅうくつに見えても、周囲を囲まれた穴ぐらのような場所の方が「巣穴感覚」で、より安心して過ごせる・・・と考えられています。
また、活発で運動能力が高い犬種、とくにフォックス・テリアやジャック・ラッセルのようにジャンプが得意な犬たちは、屋根のないサークルだけだと、いずれ飛び越えて脱走を果たすでしょう。留守中や見守っていられない時など、犬の安全を確保することができません。



【サークル】室内図B
成長後にはサークルなしでも生活できるようになりますが(たぶん)、子犬にはあった方が断然便利。なにしろ、テリアパピーは人間の想像を超えた速度で部屋中を瞬間移動し、探検しまくります。ハッと気づいた時には、思わぬところで思わぬものをかじっていたり、はたまたオシッコの池を制作していたり・・・。
サークルなしでは、ハウスから出したが最後、一瞬も気が抜けず、家事もろくろく出来ない・・・という悲惨な状況にもなりかねません。もちろん、危険なものを口に入れてしまう恐れもあります。
トイレトレーニングにもなりますので、ぜひともご利用をオススメします。

サークルの使い方
ハウスから出した時の遊び場兼トイレとして使います。
最初はサークル内全体にペットシーツ(トイレシーツ)を敷き詰めておきましょう。

ハウスから出したらまずこの中へ。オシッコ、ウンチが出たら(後々解説しますが、この時、よーくほめることをお忘れなく!!)、サークルの外へ出しても良いのですが、この時は、必ず誰かが見守っていられる状態でなくてはいけません。
サークルに入ってもらえば、ちょっとその場を離れても安心です。

最初は、子犬にとってサークル内すべてがトイレですから、多くの飼い主さんがおかす「そそうを叱る」という重大な間違いをせずにすみます。
ここで排泄するたびにほめることで、子犬がペットシーツで排泄することを覚えてきたら、だんだんとシーツの面積を減らしてゆきます。
いずれは、サークルの外で遊んでいても、オシッコ・ウンチがしたくなったら、自分からこのスペースへ行こうとしますので、ぜひ扉付きのものを用意してください。

将来にわたって、サークルを犬のスペースにする予定がなければ、一時的なものなので、安いワイヤー製のもので充分だと思います。
サークル内にハウスを置くのでなければ、面積も60×90センチ程度、またはそれ以下でも充分だと思います。
(一時的に遊び場にもなりますので、広いに超したことはないのですが、その分、シーツもたくさん敷かなくてはなりません)

カラーサークル

ジョイントサークル
ジョイントサークル
※ネットではパーツまで販売しているところは少ないようですが、東急ハンズなどでも入手できると思います。

お高いですが、最近では木製のものもいろいろあります。
木製サークル


【サークルをずっと使う場合】
スペースに余裕があれば、上記の図解のように、サークルを犬のスペース・・・いわば「庭付き一戸建て」として使うこともできます。
サークル内に、クレートかケージとトイレを置いておけば、留守番の時間が長くなってもトイレを我慢させずにすむという利点もあります。
が、しかし、上記のジョイントサークル程度の高さだと、フォックス・テリアの身体能力があれば、遅かれ早かれ飛び越えてしまうでしょう。
やはり、お留守番は屋根付きハウス内でお願いするのが安全だと思います。

また、サークル内にクッションタイプのベッドとトイレを置いて、それを犬の部屋にしているようなカタログ写真も見受けられますが、やはり屋根のないスペースでは犬は落ち着くことができません。
少なくとも留守番の時、就寝時などは屋根付きハウスに入れるようにしてあげてください。


【何をどう配置するか】
上の図のようにサークル内にハウスを設置しても良いのですが、かなりのまとまったスペースが必要になります。それも適切な場所を選ぶとなると、なかなか難しいかもしれません。
そんなわけで、ハウスはサークルの隣に置いても良いですし、ハウスとサークルをそれぞれ別々の場所に置いてもかまわないと思います。
ちなみにわが家では、ハウスとは少し離れた場所にサークルを置きましたが、とくに問題はありませんでした。

ただし、とくにトイレの場所は、途中で変えるとせっかくトイレを覚えた子犬が混乱してしまい、失敗の原因になります。少なくとも「ペットシーツがあればどこででも排泄できる」までになるまでは変えずに済むように、よーく考えて設置場所を決めてください。

ハウス・サークルの設置に適した場所
●夏場は直射日光、冬はすきま風が当たらない場所。
●エアコンの風が直接当たる場所も避ける。
●とくにハウスは、ドアやガラス戸付近など、人の出入りの多い場所、また外の様子が見える場所は、落ち着いて過ごせません。できるだけ刺激の少ない場所を選びましょう。


02:22:28 | sachiko | |
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