Complete text -- "抱っこの効用"

05 January

抱っこの効用

「抱っこ」したりなでたりは、言われなくてもするものですよね?
実際、「抱っこ」は、「アイコンタクト」と同様、パピーとの絆づくりの最も基本になるもの。

抱っこには、
「私がアナタの保護者だからね」「私が守ってあげるよ」
と犬に伝える意味があるのです。


さて、テリアパピーの礼音ちゃんは、抱っこ大好きでしょうか?
それとも抱っこギライ?
元気なタイプのバビーには、抱っこをいやがって暴れる子も少なくありません。その極端な例がわが家のダリでしたが・・・。
どの子も人間がキライなのではなく、そのココロは
「楽しいこと、やりたいことがいっぱいあるのに、じっとしてるなんてイヤ!」
「それどころじゃないのに〜! 放してよッ!キーッ!ガウガウッ」
といったものでしょう。

そうはいっても、「うなったり暴れたりすれば放してもらえる」と学習してもらっては、後々エライことになってしまいます。
そこで、少しずつ、「抱っこの良さ」を知ってもらわなくてはいけません。

まずは、一般犬用のご説明をご覧ください
続きは英文をクリック↓



ゆっくり撫でて愛情表現
 子犬が来て2〜3日経ったら、そろそろ抱っこしてもいいでしょう。
ソファなどにゆったり座って、ひざの上に乗せ、やさしく、でもしっかりと、腕で子犬の体を包みます。ゆっくりと撫でながら、「○○はいい子だね、かわいいね」と静かに言葉をかけて。
この時、他の家族は子犬のお尻側に、並んで座るようにすると子犬は安心。真正面から覆いかぶさるようにのぞき込んでは、怖がらせてしまいます。最初は、子犬が飽きてもがき出す前に、数十秒程度のごく短時間で床におろしましょう。



さて、今度はじっとしてらんない!系の元気パピーの場合です。

あきらめていただく
基本は一般犬と同じですが、最初は「抱っこの時間をうんと短く」してみます。
「キキーッ!ガルガルッ」となるまで抱かない。普通の子が数十秒なら数秒程度でも良いのです。「え? もうオシマイ?」と思うくらいあっさりと。

さらに、大事なポイントとして「興奮しているときは抱かない」こと。これは抱っこだけでなく、あらゆるレッスンに共通したことです。興奮しているときは、何もアタマに入りませんし、何も伝わりません。

そして、いったん腕の中で暴れだしてしまったら、おとなしくなるまで降ろさないこと。その際、興奮のあまり、つい口が出る・・・つまり自分を拘束している人の手を咬んでしまう子がいます。そういう場合は、下の図のように、首輪に前方から親指を差し入れて、その手をしっかり脇に付けることで、パピーの頭部をコントロールしてください。その体勢で、じっとホールドしながら、いっさい声も出さず、パピーの顔も見ないこと。パピーの身体の力が抜けてきたのを感じたら、静かな声でよーくほめて、そっと下に降ろします。

hold


それでもうまくいかない場合は・・・・
これは、私の個人的な体験ですが、おやつを使います。

じっさい、ダリの抱っこは毎度流血騒ぎを伴う阿鼻叫喚ものでしたが、
抱っこ→よーくほめながらひざの上でおやつ→しばらくほめながらひざの上に抱いて、ガウガウ言いそうになる前に、またおやつ→しばらく抱いてまたおやつ・・・ということを繰り返し、最後におとなしくしている状態で降ろす
ということを繰り返し、「抱っこされると良いことがある」と理解してもらいました。
ポイントは、おやつを食べさせる間隔を、少ーしずつ長くしていくこと。じわ〜っと催眠術をかけるつもりで、抱いている間中「良い子だね〜」「ダリはかわいいね〜」とほめ続けること。そしてガウガウ言っても絶対に降ろさないこと(咬まれないよう注意して)。
ちなみに、今もガウられるとすぐに降ろしてしまう母のひざの上では、ダリはおやつをもらう間しかじっとしていません。


23:48:11 | sachiko | |
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